OFUNATO DATA ANALYTICS

岩手県大船渡市で、データアナリストを目指して勉強中です

岩手出身のメジャーリーガー、菊池雄星と大谷翔平の野球人生を、年俸データで分析してみる

 みなさんこんにちは。私は岩手県大船渡市に住んでいて、データアナリストを目指して勉強しています。今回は、R言語の勉強がてら、岩手県の誇る二大メジャーリーガー、菊池雄星選手と大谷翔平選手がNPB時代に獲得した年俸の推移をデータ化し、まるで漫画のような二人の野球人生を解説してみようと思います。

 

1、まず、菊池雄星

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 彼と私は同い年です。私は高校二年時、春の選抜甲子園大会にて菊池雄星選手が所属する花巻東高校の試合を見に行きました。

 彼を初めて見たときの印象ですが、彼のごつい上半身からは想像できない、しなやかな腕の振りに驚きました。154km/hを計測した彼のストレートは、リリースポイントがわかりにくく、スピンが効いていて、なおかつ左腕というアドバンテージを持っていました。こういった選手がプロ野球で活躍するのだな、と痛感した覚えがあります。また、彼であればプロの世界でも一年目から活躍し、メジャーリーグでも通用するのではと思いました。

 

2、大谷翔平

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 大谷翔平選手は菊池選手と同じ花巻東高校出身ですが、大谷選手が3学年年下のため、二人が一緒のチームでプレーすることはありませんでした。

 大谷選手が高校野球でピックアップされ初めたとき、私は大谷選手が菊池選手と同じ高校出身ということで注目していました。大谷選手はアマチュア野球界で初めて160km/hを計測した選手として注目を集めましたが、私は、当時の大谷選手はコントロールが悪い印象を持ち、プロ野球で活躍するのはコントロールが改善した後、だいたい入団3〜4年後かな、と思っていました。むしろ、大谷選手は投手よりも打者が良いのではないかと感じていました。大谷選手が高校三年の夏に出場した世界選手権で彼のバッティングを見たのですが、既に木製バットに対応できているように思えました。それでも、打者としても守備位置などの兼ね合いで、入団すぐには活躍できないだろうな、と思っていました。(今思えば、大谷翔平という選手のスケールを、全く認識できていなかったと反省しています・・・)

 

3、年俸の推移

 前置きが長くなってしまいましたが、ここで二人がNPBで獲得した年俸の推移を見ていきたいと思います。

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菊池雄星大谷翔平NPB時代獲得した年俸の推移の比較

 

 私が一年目から活躍すると感じた菊池選手の年俸の推移を見てみましょう(青色の折れ線グラフです)。菊池選手は入団一年目から四年目まで、雌伏の時を過ごします。この期間、彼は彼の持ち味であるストレートが130km/h台まで落ち込んでしまったり、所属チームのコーチとトラブルになった、といった報道がされることがありました。私は、菊池選手ほどの素質を持っていても、こうも上手くいかないこともあるのだな、と思いました。

 反対に、大谷選手はプロ入り一年目から、投手としても、バッターとしても活躍しました。当時、大谷選手の二刀流挑戦には、多くの野球解説者が否定的な見解を述べる中、見事彼にしかできないプレースタイルを確立しました。

 後輩の大谷選手が活躍する中、菊池選手もプロ入り五年目に9勝をあげて以来、本来の実力を発揮できるようになりました。目標であったメジャーリーグ入りし、今年の3月、イチロー選手の引退試合で先発投手を務めるといった、まるで漫画のようなストーリーを見せてくれました。

 イチロー選手の引退試合後の会見で、菊池選手は号泣していました。私は勝手に菊池選手の心境を想像してしまいました。彼はメジャーで活躍するという目標を立てプロ入りし、長い苦労の時代を経てメジャー入りを果たし、きっと本人だって想定していないようなシチュエーションで登板、見事その役割を果たし、感極まってしまったのでは・・・と。

 

4、データで見る菊池雄星の年俸推移がなぜ漫画的なのか

 大谷選手の野球人生は、野球漫画のようだとよく言われていますが、個人的には菊池選手の野球人生も負けず劣らず漫画のようだと思います。菊池選手の野球人生の中で、漫画的な部分をピックアップし、時系列にしてみると、

 

  1. 菊池雄星という最高のステータス(身体能力、154km/hのストレート、左腕のアドバンテージ)を持った高校野球の怪物が、メジャーで活躍するという目標を掲げ、プロ入りする
  2. しかし、プロ入り後、怪我や人間関係に苦しみ、結果が出ない。その内、圧倒的な野球の能力を持つ自分の学校の後輩がプロ入りし、自分より早く活躍しだす
  3. そういった逆境にもめげず、次第に実力を発揮できるようになり、目標であったメジャーへの切符を手に入れる
  4. メジャー初登板の試合が、平成生まれの野球少年の憧れの存在であるイチロー引退試合。その試合で見事に先発投手の役割を務める

 

 十年前に、甲子園にて、私の目の前でピッチャーを務めていた菊池選手が、今はイチロー引退試合で投手を務めている・・・ということは、私自身色々と考えさせられることがありました。

 

5、第三の男、佐々木朗希

 私の住んでいる岩手県大船渡市に、菊池選手、大谷選手に続いてメジャー入りが期待されている佐々木朗希君という選手がいます。彼が今後どういった野球人生を歩むのかと、個人的にワクワクしています。

 彼はのピッチングスタイルは「右の正統派、本格派」といった感じを受けます。そのスタイルは菊池選手、大谷選手とは異なり、ソフトバンクの田中正義選手に近いと思います。菊池選手、大谷選手はNPBを経由してMLBに行きましたが、佐々木選手は直接MLBに入団しても面白いんじゃないかと思います。また、先輩の大谷選手、先ほど述べた田中選手は、160km/hを投げられる選手の宿命として、肩、肘の故障を抱えています。なので、怪我には気を使って欲しいと思います。

 

6、まとめ

 今回、菊池選手と大谷選手を、野球の能力ではなく、二人の野球人生の面白さを、拙い表現ではありますがデータ化、グラフ化できた、ということに個人的には満足しています。